文化生活 2017年7月

読書

2017/7/1 Sat.  上野誠『万葉集から古代を読みとく』ちくま新書

今でこそ短歌は個人的な芸術ですが、古来和歌は、呪詛に使われ、コミュニケーションに使われ、恋愛に使われてきたものでした。現代で言うところの単なる詩歌ではなく、日本人の言語活動の根底を支えるものだったようです。

同氏の著作、さらにいくつか読みたいです。『日本人にとって聖なるものとは何か』、『折口信夫 魂の古代学』などなど。

2017/7/10 Mon. 小森陽一『子規と漱石 友情が育んだ写実の世界』集英社新書

小森の生硬な文章ながら、学ぶこと多い。子規に関する場合、当然俳句にスポットが当たるところでしょうが、著者もあとがき書いているように、著者に短形詩歌の知識が乏しいため(もちろん一般人とは別次元の話)、この本は、子規の写生文とそれが完成される過程での漱石との関係について書かれています。

子規の写生文のなんたるかが理解できました。すなわち、「目的や意図を持ち、読者と感情を共有できる叙事をなすことが優れた写生文である」と。

2017/7/20 Thu. 『寂聴と磨く「源氏力」全五十四帖一気読み!』集英社新書

丸谷才一と大野晋の対談『光る源氏の物語』を読むために、源氏物語を復習。すぐ読めて源氏物語が概観できてとても便利です。

10年近く前に買ったものだが、今アマゾンで中古価格3000円以上ついててビックリしました。

2017/7/31 Mon. 『院政 もうひとつの天皇制』中公新書

奈良時代から平安中期までの天皇家と藤原家の「万世二系」状態が冒頭で軽く説明され、後三条上皇から後鳥羽上皇まで院政の歴史が概観できます。

天皇が一人で神事も政治も行うことを「親政」というがそれは元々難しく、日本の歴史を見ると「いかに天皇に神事を任せながら、政治を分離していくか」がいろいろと試されながら現在にいたっています。がそういう価値観的な主張は何もなく、歴史的事実が淡々と述べられています。

淡々としているが、ほどよく専門的すぎず(中公新書はたまに難しすぎるものがある)、構成も記述も明快でとても読みやすいです。

映像

2017/7/4 Wed.  映画「子連れ狼 死に風に向う乳母車」「子連れ狼 親の心子の心」(@WOWOW)

2017/7/6 Thu. 映画「子連れ狼 冥府魔道」(@WOWOW)

「エロティック・スプラッタ・時代劇」の惰性の3、4、5作目。中だるみしてきたシリーズを三隅研次監督が5作目でカツを入れました。

第5作「子連れ狼 冥府魔道」は物語、情感ともにシリーズ最高傑作です。演技はいつも通り。

2017/7/4 Tue. 大河ドラマDVD「平清盛1」1~3話

2017/7/12 Wed. 大河ドラマDVD「平清盛2」4~7話

2017/7/20 Thu. 大河ドラマDVD「平清盛3」8~11話

ここまで、保元の乱前夜までです。佐藤義清(のちの西行)がNHKにしてはなかなか踏み込んだ「エロさ」を放っています。

鳥羽法皇、崇徳上皇、源義朝、藤原頼長、信西、雅仁親王(のちの後白河天皇)など第一部(前半3分の1)の主要キャストがそろってきました。

大河ドラマとしはなかなか上出来です。噂に違わず。

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